モデルロケット点火用電池について             湘南ロケット/KTEK/ケイテック:テスト@2015
ESTES製新型ランチコントローラ(アストロンII)等に使用される角形9V電池に付いて実験
当店の簡易テスト(下図)はMAKERのテスト規格・仕様での結果ではありません
実際の点火装置の回路構成とは違います(実際の点火システムの回路抵抗は1~1.5Ω程度になると予想します)
イグナイタ(スターター)の点火には0.7A以上の電流が必要と言われています(JAR-web記事による)
下記のマンガン電池を除いて、0.7A以上流れますが、点火具をつないでONさせると、電圧は3V~2.5V~
それ以下に急激に下がります。   高容量を維持出来て点火可能な回数は多くありません。 
数分~数10分放置すれば電圧がある程度戻りますが、電流容量は戻らず、その状態では点火力は下がります
6LF22/6LR61アルカリ電池 テスト時の電圧 電流値0.68Ω負荷時 表示 価格(約)評価等
9.759 5.3~5.1 Pila Alcalina 108円
9.45 5.1~4.8 Daiso &S A
9.42 4.2~4.1 6LR61 チャイナ
9.614 4.3~3.9 ALKALINE 108円
9.4 4.3~3.9 MDCA-CO5 A
9.3 4.2~3.7 強力パワー チャイナ
9.65 4.5~4.3 Premium cell 108円
9.4 4.4~4.2 VD-091 A
9.2 4.4~4.2 プレミアム強力パワー チャイナ
9.475 4.1~3.7 PROCELL ¥300~500
9.3 4.1~3.6 DURECELL B
9.2 4.1~3.5 PC1604 USA(assy'd)
9.698 2.5~2.3 IMPULSE9V ¥300~500
9.45 2.4~2.3 6LF22 C
9.44 2.4~2.3 長持ちパワー マレーシア/東芝
9.651 2.7~2.5 デジタルパワー9V 108円
9.35 2.7~2.5 6LF22/9V C
9.3 2.6~2.4 超高性能 マレーシア
9.5 2.9~2.6 Premiun G ¥300~500
9.3 2.8~2.5 6LR61PREMIUM(B) C
9.2 2.7~2.4 プレミアム 富士通/FDK/日本
9.25 1.4~1.1 6F22 UB 初期9V積層006Pマンガン電池
8.5 1.3~1.0 KINGPOWER black D(さすがに容量不足)
8.4 1.1~0.9 (マンガン) この目的には使えない(東芝)
初期値(購入時,最初の端子間電圧) 上:初期   日本ブランドは300~500円だがパワー不足感あり。
ショートしても発火事故やヤケドなど発生防止型(?)
約3分後再度つないだ時の電圧 中:3分後 0.6Ωを+/-両端間につなぎ電流を計る 2~3秒間後の電流値急激に下る 電圧も9V以上から3V以下に下がる
約10分後再度つないだ時の電圧 下:10分後
メーターによる計測 テスト結線図  コントローラ回路  アストラII  9V電池:6LF22/6LR61 
上記は2015年でのテスト結果です。電池の仕様が変わる場合があります。  
 9V006P電池には2種類あり  6LR61:縦型積層電池  6LF22:平型積層電池
6LF22は若干サイズが大きい場合があります
   サイズ:≒23-18-48,46g 
 ESTES製ロケット用点火具は0.63Ω前後でバラ付きがあります。打ち上げコントローラのキーは強く差し込みます。
 電気回路には接点があり、延長コードも5m(単線換算10m)あります。 小さい接続クリップで挟む接続式など、数Ω(理想的には0Ω)と
 ロス・高抵抗になり易い点火システムです。 電池の電流容量も劣化し易く、 不点火を起こしやすいので、ご注意下さい。
 同型のリチューム,ニッケル水素,ニッカドの仕様がありますが、パワーがあり過ぎでコード、接点など焼く危険があり、お勧めしません。
 尚、これは当店の簡易チェック時のデーターです(MAKERの仕様によるテストや基準ではありません)             @Sep,2015
 失敗の科学としての一面:科学玩具として、模型ロケットの不点火の原因を調べ る事が工学としての勉強になります。
 電池の構造・容量、電圧と内部抵抗、オームの法則、電気回路、接触抵抗、コードと抵抗値等電気工学、
 電池の構造・成分と作用、火薬等の化学工学、接点スイッチなど機械工学に通じることになります
 もし失敗もしないで、発射~アポジー点到達~回収が出来たら、上記のような疑問もなく終わります。失敗が勉強・研究の原点になります。
 点火を成功させる為には、接触抵抗を極力減らす必要があります(どのようにして?)
 圧力をかける、接触面を増やす(イグナイタリード線をU型にする)、汚れ・サビ等除去
 両接点/接触面の圧力を増やす
   **似た電池のテストを行った人がいましたら、結果を是非お知らせ下さい。    以前のテスト例⇨
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