電流プローブについての技術情報:クランプ/フレキシブル型AC/DC/パルス計測用電流プローブ | ||||||
■ 電流プローブと計測について UP/2013-01,2020-1rev | ||||||
●用途:コンピュータ、通信における高帯域の微小電流測定から、スイッチング電源、広範な産業機器等における大電流のパワー計測まで幅広い用途に使用する ことができます。直接ライブ電流に接触しませから比較的安全に計測可能です。 |
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●クランプ:電流が流れている電線・回路を切断せずに電線・ワイヤ等をクランプ(挟む)することで、DCから高周波のAC/パルス電流を計測出来ます。 ●クランプ型で使用される電流/電圧変換トランス(スプリット・コア)は確実に磁界が形成されるようにコアの接触面を綺麗にして、密着するように 保持(lockedポジション)します。トランスに隙間が出来ると低域帯域・利得が大きく変化します。電流/電圧変換トランスのコアは絶縁されていませんので、ご注意下さい。 ●最新のテクノロジーではクランプなしで、電流ラインにタッチする方法で計測可能になりました。(誤差はクランプ式よりも大) |
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●接続:電流プローブの出力はオシロスコープ(又は、デジタルマルチメーター:DMM、など)へ繋ぎ、電圧波形・電圧値を計測します。 一般的には電流値は表示されている電圧値(波高値等)から換算します。 最新のインターフェースを持った機器では、自動で電流値表示になり、数値表示されます。 オシロの電圧感度は10mV/div(50Ω*)基準が多い様です。プローブ・アンプ出力が50Ω基準の場合で、50Ω入力がない1MΩ入力のオシロは、 外付け50Ω貫通型終端機(推奨品:当店PL-50、TX22型)を使い*オシロへつなぎます。*ハンディータイプは1MΩ入力仕様が多いようです。 *接続は、電流プローブ=>電流アンプ=>BNC Cable=>50Ω=>1MΩのBNC入力オシロへ。 電流プローブ用インターフェースを持った電流アンプ、オシロは、自動的に電流値表示になりますが、専用ケーブルが必要です。 メーカ、プローブの機種により、オシロスコープやメーターへの接続は異る場合がありますので、各取説等ご参照下さい。 クランプ式で、DC電流も測れるDC電流プローブは電源とアンプを必要としますが、電流プローブ内部にビルトイン型、電池駆動型もあります。 メーカの独自仕様(技術の発展により、プローブインターフェースが変わります)によりオシロへの接続は、同一メーカ内でも接続出来ない場合があります。 ●汎用アダプタ:各メーカは汎用型電源・アンプを提供しています。これをご使用されますと、どのメーカ/どのオシロにもBNCで接続可能になります。 (例TEK社 1103型 2ch汎用電源・AMP) プローブインターフェース(変換アダプター)の仕様は電流プローブ(新品)商品ページをご参照下さい。 |
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●RMS・実効値:最新の電気・電子回路は、例えば電源回路に於いても、従来の50/60/400hzなどAC/サイン交流波よりも高周波・パルス波・変調波 を多用しています。電流(電圧)波形等を確認することが必要です。平均値RMS表示機器では大きな誤差が出ますので、真実効値(TRUE・RMS)で 測ることをお勧めいたします。旧型DMMは、サイン波基準の平均値RMS表示方式の場合が多くあります。 ●真実効値型のDMMでも、周波数応答範囲は低く(Khzオーダー)、パルス・高周波には不十分な場合があります。 |
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●フローティング:電流はグランド・アース基準ではなく、回路・電線に流れる量を測ります。 一種のフローティング計測となりますので、計測部やアースとの耐圧にはご注意ください。(製品安全規格でも定義されている42V以上では、感電し ないようにご注意が必要です) プローブのそれぞれに耐圧値がありますので、それを超えない範囲で使います。 電流/電圧変換トランスのコアは絶縁されていませんので、ご注意下さい。 |
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●電流方向、感度、差動:電流の流れる向き(+/-)で加算・減算(差動)が出来ます。 感度不足にはクランプするワイヤを2回巻付けると2倍に上がり、出力は巻回数に比例します。高周波電流は巻線により、変化しますからご注意下さい。 DCが重乗して目的の波形が飽和する場合は、逆向きのDCが流れるワイヤを同時にクランプすればダイナミックレンジが改善されます。 +、-のワイヤを同時にクランプすれば、その差が出力されます。(2入力の差動プローブと同様) ●大電流:AC/パルス計測は大型トランスを小電流プローブに付加した型(アタッチメント型クランプオン型)や、付加トランスの巻線の1部をクランプ して小電流プローブで計る事も出来ます。(DC電流は計測不可) ●Pulse/パルス電流:パルスのデューティーサイクル(比)が小さい場合、計測可能な最大電流は大きくなります。Duty10%では10倍に なることもあります。スリューレート/SRの制限にも注意が必要な場合もあります。SR=1V/usの場合、1Vppでは最速318.4Khzの変化に追従します。 ●デレーティング:大電流や、高周波になるに従い、非接触でも回路に及ぼす挿入インピーダンスが大きくなり回路に影響を及ぼします。 電圧プローブと同様にデレーティング(derating)カーブがあります。高周波では、計測可能な最大電流は下がります。 |
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●ホール素子:ホール・ジェネレーター(DC電流検知/変換素子)は、温度や振動に敏感です。素子がバランスを崩したり、ドリフトやノイズ**を発生します から、DCの低電流(数mA程度),低速度(数秒間以上)の計測は注意が必要です。**オシロやDSOのサンプリングノイズも加りますからノイズフイルタ を付けたり、帯域制限モードを使います。ホール素子はDC・低周波電流センサーとなり高周波はトランスがセンサーとして機能し、DCから数10Mhz以上 のクランプ/非接触型電流プローブとして機能します。 |
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●表示ノイズの除去:高感度の電流プローブ(数mA/divで観測したい場合)において、ホールノイズが邪魔になる場合 DSO(デジタルストレージオシロ)には、Average/アベレージモードが有ります。アベレージングの回数によりますが、非常にランダムノイズを 低減出来、良好な表示が得られます。ノイズの多い 表示信号からではなく、別のトリガ信号(ノイズのない同期信号)で掛ける方が、 より安定します。(外部や空きCHの安定した同期信号を使います) トリガ用同期信号は、繰り返すタイミングが同じ(同期)であれば、表示されている波形の形とは違っていてもかまいません。 |
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●フレキシブルカレントプローブ:大型円形トランス様式(ロープ、フラフープ型)で、数Khzまでの低周波が数千Aまで測れます。 | ||||||
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